『よくわかる化学基礎+化学』, Gakken, 2013


2018年5月11日「放送大学の本棚」への投稿

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よくわかる化学基礎+化学』, Gakken, 2013
関連科目:初歩からの化学

大学の化学となるといかに初歩とはいえ最初から量子力学がドカンとはいってくるわけで、それほど楽な科目ではありません。文系歴40年の身としてはつい気弱にもなり本屋の高校参考書などにふらっと立ち寄ったわけです。高校ともなればどの科目も分厚い参考書が立ち並んでいます。たった3年間でこんな分量を勉強する(べき)ことになっている事実に気が遠くなりそうです。今日日こう言った参考書のつくりはどの社も多色刷りで実にきらびやかな構成をほこっているわけですが、わたしとしてはこの節操もない色使いに目がチラチラしてきて心がおちつきません。と、そのなかに多色ながらも色使いに抑制がかけられ、これならば心静かに学習ができるのでは、と思わせてくれるものを発見しました。装丁もカバーを取るとシンプルで好感が持てます。
中を見ると「酸化還元」みたいなものはなんとなく見聞きしてきたものではありますが「ヘスの法則」「ヘンリーの法則」などこれまでの人生に一度も交差してこなかったような用語がいっぱい目に入ってきます。これでよく今日までやってこれたものだなと多少こころは痛みますが、いまからでもこういった未体験ゾーンに足を踏み入れられることは実に素敵なことだと思います。「ヘスの法則」も「ヘンリーの法則」も生計のたしになるものではないですが、今後の人生を豊かにはしてくれることでしょう。