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雑感

こびっと-十九

首相会見のとき江川さんが首相の退席を引き止めた。この時、首相は演壇にもどり “One More Thing” としてこの「クラスター対策」をオープンにしておけばさぞかし株が上がっただろうに。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/3/33338.html?fbclid=IwAR3xlwz9mXfTcNcFeSWMsTJeoZPgZvS1o169GrCqAmRwNLBhyqs8hwIiR1U

首相がことの本質をよく飲み込めてない可能性も高い。側近がこういう理路を首相に言わせる必要があった。原稿の棒読みでもなんでもこの際もうどうだって構わないから。

それだけ原稿朗読しておけば、あとはサッサとおうちに帰るなり宴会に出かけるなりでもいっこうにOK.

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「日の名残り」カズオ・イシグロ

語り手は執事。執事らしく抑制された口調で過去を語る。それは主にまだ貴族階級が国際政治に関わっていた最後の時代のこと。使えていた主人のこと、共に働いていた女中頭とのこと、執事の持つべき「気品」のこと。休暇の旅のなかでそういう事どもを回想していく。そこには自らのロマンスの香りさえ漂ってくる。節度ある執事として振る舞って来たが故にそれらはロマンスになり得なかった。執事は語りの中でそれをよしとしようとしている。しかし言外には幾ばくかの、いや大層な悔恨が表れているようにもみえる。

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雑感

「私を離さないで」カズオ・イシグロ

一人の話者が淡々と現在に至る経緯を語る。それは話者に関わる人と人と間の機微の歴史で埋め尽くされている。一見それはどこにでもみられるような光景の連続であるようにも見える。しかし、その世界にはどこか違和感のようなものが終始つきまとう。話が進むにつれその違和感をもたらすものが姿を表してくる。読者がそれに気づいた時もう一度冒頭の部分を読み返すといい。この話者は最初から特殊な世界を語っていたのだとわかるから。

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「悪女について」有吉佐和子

「悪女」富小路公子について27人の関係者へのインタビューのみで構成される。27人の人間模様によって映し出される人物がはたして「悪女」なのか傑物なのか。語られない部分、謎の部分を残すことで立ち上がってくる実在感もある。

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雑感

今年を振り返って

2018も暮れようとしている。今年はどうだったかと思い返すと…まずギターをまた弾くようになったこと(その分パッタリと走らなくなった)。10年くらい放置していた割にはすぐに元のレベルで演奏できるようになった。もうこの歳になると十年くらい屁でもないみたい。

全講義ノートを1枚ものに…(By ZoomNotes)

熊大の公開講座も今年で二年目になった。前期は電磁気学2、後期は線形代数(2年次相当)を受講中。電磁気学はもう少し突っ込んでやっとく必要あるかなあ。線形代数の方はある程度分かったつもりになっていたけどこれが相当手強い。ジョルダンの標準形あたりでもうヒーコラ言っている今日この頃。でもこの線形代数は理系分野の基礎として欠かせないことは実感した。来年はこれらで得たものをバックにして量子力学や相対性理論に再挑戦してみたい。

今年はなにかと買い替えが必要になり出費が増えた。まずMacPRO(2010)の電源が飛んで動かなくなったのでiMacを急ぎ購入せざるを得なかった。MacPROはのちほど修理に出し回復したが5万円もかかってしまった。仕事場のフローリングのへたりがもう限界にきたので大家さんに交渉し費用折半で張り替えた。夏場にはトイレ横の洗面所が床に沈みだしたが、これは大家さん負担で改修してもらった。秋ごろデミオが走行不能になったのでこれも買い替えざるをえなかった。こんどはいたってカワユいラパンにした。ナビやらモニターやらでライブレコーダーやらと何かと便利になった。冷蔵庫も今まで使って来た小型のものから2回りほど大きいやつに替えた。これでもまだ控えめサイズらしいが、野菜室も大きくなり、3人家族の家では十分すぎるくらい。

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人類文明の黎明と暮れ方

2018年11月6日「放送大学の本棚」への投稿

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青柳正規『人類文明の黎明と暮れ方』(講談社学術文庫,2018年)
関連科目:『哲学思想を今考える(’18)』など

前の学期で『哲学思想を今考える』を受講していた時、人間の歴史をものすごく引いてみた時どうなるかが気になって読み始めた本ですが、途中でしばらく放置状態になり、また最近になって読書再開してようやく読み終えたのでその記念に投稿します。

この本のオリジナルは「興亡の世界史」という21巻の全集物の一巻(タイトル同名)です。今年それを改めて加筆したものを文庫本化したのが本書です。

人間の文明のスタートは「4大文明」からとこれまで刷り込まれてきたわけですが、その認識はもう過去のもののようです。さらに言えば4大文明を強調するのはどうも日本だけらしい。

文明というものは好環境の下、悠久の時間を積み重ねて出来上がったものでもないらしい。メソポタミアあたりの一連の文明は最初山岳に近いあたりの気候的に好条件の環境から発生したらしいが、人口が増えるとともに南の乾燥した地帯へと広がりそこで灌漑というシステムを作り上げ割と短期間のうちにさらに大きな進化を遂げた。

中国がいち早く農業を取り入れ国家を築き始めた頃、日本はまだ縄文時代で採集生活を送っていた。これも日本列島という環境が生きていくのに好環境であったから。こういう状態が1万年以上続いた。

人間が賢くなって文明ができるというのは間違いで、集団が窮地に立ったとき何かしらの工夫が生まれそれが文明となったという捉え方の方がいいのかもしれない。

今の文明はほとんど「ヨーロッパ文明」に括られるのだろうが、この文明もギリシャ、ローマあるいはユダヤというピンホールを通してかつてのメソポタミア文明が投影されているのではないかという感想を持った。この本を読んだ限りではあながち方向違いの思い込みでもないように思う。

などなど、いろいろなことをこの本を通して思ったわけですが、この本ではタイトルのとおり「文明の黎明」を考察するとともに「暮れ方」にも触れているわけで、文明というのは高い目標に向かってリニアに突き進むものではなく、何かの理由によって突発的に勃興し、同時に全く同じ理由で衰退していくものなのだと言わんとしているようであります。

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誰にもわかるハイデガー— 文学部唯野教授・最終講義

2018年9月24日「放送大学の本棚」への投稿

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筒井康隆『誰にもわかるハイデガー— 文学部唯野教授・最終講義』(河出書房新社,2018年)
関連科目:『哲学思想を今考える(’18)』など


前期で『哲学思想を今考える(’18)』を取りました。この科目の実に幅広い学習対象の中でハイデッガーは結構なボリュームを占めていたので、そこからこの20世紀を代表する哲学者の思想の輪郭を少しはイメージできた気がして、いずれは『存在と時間』を…とは思いつつなかなか手が出ません。その代わりと言ってはなんですが、表題の本を手にしてみました。内容はあまりにもわかりやすく誰でも理解できるものなので、あえてここでそれにふれるつもりはないですが、解説者の大澤真幸さんによると「専門家が一生かけても汲み尽くせぬ難解な書を驚くほどわかりやすく、正確に抽出」とまで書かれているので、買って読んでもまあ損はない本だと思います。講演を本にしたとても薄い本ですし。


この本で解説されていた基本用語でもここに挙げておきます。
第一講
被投、企投、開示、現存在(ダーザイン)、平均的日常性、道具的存在者、配慮的気遣い、世界内存在、事物的存在者、実存、本来性・非本来性、共存在(共現存在)、思慮的気遣い、世人、情状性、語り、頽落
第二講
空談、空文、好奇心、曖昧性、不安、恐れ、驚愕、戦慄、仰天、狼狽、未了、再極限の未了、先駆、先駆的了解、証し、良心、責めあり(責め)、先駆的決意性、時間性、到来、既在、現成化、瞬視、時熟、時間内存在


意味はわからなくとも念仏のように唱えているとこ利益があるかもしれません。


ところで、『哲学思想を今考える(’18)』の試験を受け、「これは○Aとれたな」という感触を抱いていたところ、なんとCという結果がかえって来ました(!)。上の用語でいうと、この場合「仰天」がこれに当てはまるようです。

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ギター

HANNABACH Silver-Special Super High Tension(3)

スーパーハイテンションにもなれて来たので演奏をアップロードしてみた。一音一音確認しながらヴィラロボスの練習曲1番をスローテンポで。

右手は5指(pima)、爪なし(指頭)奏法。案外この弦は指頭奏法に相性がいいかもしれない。

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ギター

HANNABACH Silver-Special Super High Tension

使用楽器ホセ・オリベ(1976)に張る弦の評価を行っています。今回はHANNABACHのClassic  Guitar Strings Silver-Special のSuper High Tension。

なにせスーパーハイテンションなので、十分それを意識して気張って弾くと、それは立派な音が出る。それは楽器が変わったのか?というほどの違い。セゴビアのような音を目指す人にはいい弦なのかもしれない。ただ曲というものは常にフォルテでガンガン鳴らし続けるものではないので、弱音の時の表現力というのも重要だと思うが、その辺の表現力を満たしているかというと、そうでもない。

評価(5点満点)

総合評価 4
音程 5
高音の伸び 4.5
音色 立派。
弾きやすさ 3。
耐久性 3。

 

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ギター

コンセルティステ

使用楽器はホセ・オリベ(1976)に張っている弦の評価を行っていくことにする。

今の使用弦はコンセルティステ。この弦にはミディアムテンションとフォルテテンションがあるらしいが、包装の袋を捨ててしまっているのでそのどちらなのか確認ができない。1-4,2-5,3-6という組み合わせで同一の袋に入っていた。

評価(5点満点)

総合評価 4。バランスがいい。特に不満はない。
音程 問題なし。
高音 伸びは割といい方だと感じた。4くらいか。
音色 特に惹きつけるものはないが、オーソドックスでバランスもいいと感じた。
弾きやすさ あまり弾きやすくもないがとりあえずこれを3という基準値にしておく。
耐久性 張って2週間以上経つがあまりへたった感じもない。